干支

己酉(つちのと-とり)・己酉の年月日とは?吉凶(運勢)や四柱推命・納音について

己酉(つちのと-とり)・己酉の年月日とは?吉凶(運勢)や四柱推命・納音について 干支

己酉という漢字が見かけるしカレンダーにも記載されているけど、どういう意味なんだろう?と思うことはありませんか?

己酉は干支で46番目に位置するものであり、様々な言い伝えや吉凶に用いられています。

己酉とはどういうものか、己酉の日・己酉の年についても詳しく説明します。

基本的に「己酉」とつく日や年は「吉」となります。

己酉の読み方は、つちのととり or きどのとり

  • 一般的な読み方:つちのと-とり(己=つちのと 酉=とり)
  • 他の読み方(訓読み):きどのとり
  • 他の読み方(音読み):きゆう

一般的に「己酉」であれば「つちのととり」と読みます。それ以外の読み方はほとんどありませんが、日本史において「己酉約定(きゆうやくじょう)」「己酉の乱(きゆうのらん)というものがあります。

己酉の意味

己酉は、十干(甲・ 乙・ 丙・ 丁…)と十二支(子・ 丑・ 寅・ 卯…)の組み合わせ60通りの中で46番目に位置する干支です。

干支は60年で一回りするので、60年を数えるのに使われていました。己酉はその60年の中で46番目の年・46年を表しています。

己酉の年とすると、人生50~60年の時代は、1度しか巡り合わないので、問題が無かった訳です。

元々は数詞(数を表す言葉)でしたが陰陽節・五行説等と融合していろいろな意味を持つようになりました。

「酉」は「とり」と読みますが「にわとり(鶏)」を意味します。

己酉の年・月・日

己酉は、年・月・日にも割り振られています。

己酉の年

60年周期の干支の中で46番目となる己酉は、西暦を60で割って49が余る年となります。

実際の己酉の年は下記のようになっています。

西暦1000年未満 49年・109年・169年・229年
289年・349年・409年・469年
529年・589年・649年・709年
769年・829年・889年・949年
西暦1000年から1999年 1009年・1069年・1129年・1189年
1249年・1309年・1369年・1429年
1489年・1549年・1609年・1669年
1729年・1789年・1849年・1909年
1969年
西暦2000年以降 2029年・2089年・2149年・2209年
2269年・2329年・2389年・2449年
2509年・2569年・2629年・2689年
2749年・2809年・2869年・2929年
2989年

ただし1849年以前の記録(書物等)の場合、旧暦による己酉の年としている場合もあります。理由は日本が新暦になったのは1873年(明治6年)からだからです。

また旧暦記載・節月記載のカレンダーの場合、旧暦や節月での干支の年を記載している場合があります。

己酉の月

干支を月に割り振って管理していた暦もあり、己酉の月というものが存在します。

今でも旧暦について詳しく書いてあるカレンダーだと月干支としてその月の干支が記載されている場合もあります。

月干支は60ヶ月周期になるため、西暦の下一桁が2か7(十干が壬か丁)の年の8月が己酉の月となります。

つまりここ数年だと下記が己酉の月となります。

  • 2022年8月
  • 2027年8月
  • 2032年8月

ただし干支月は、現在3種類あります。

  • 新暦の月にそのまま割り振る干支月
  • 旧暦の月に割り振る干支月
  • 節月に割り振る干支月

今では、新暦の月にそのまま割り振ることが多いです。

己酉の日

現在のカレンダーでも干支を日に割り振って掲載しているものがあります。

干支の日の配置は単に60個ある干支をずっと配置しているだけです。どの日にどの干支を置くというものは決まっていません。

60通りの干支が1年間をめぐるので1年で6回(稀に7回)、己酉の日があります。

ここ数年の己酉の日は下記の通りです。

2023年の己酉の日

  • 2月20日(月)
  • 4月21日(金)
  • 6月20日(火)
  • 8月19日(土)
  • 10月18日(水)
  • 12月17日(日)

2024年の己酉の日

  • 2月15日(木)
  • 4月15日(月)
  • 6月14日(金)
  • 8月13日(火)
  • 10月12日(土)
  • 12月11日(水)

2025年の己酉の日

  • 2月9日(日)
  • 4月10日(木)
  • 6月9日(月)
  • 8月8日(金)
  • 10月7日(火)
  • 12月6日(土)

己酉の日ということで特に縁起が良いということはありません。

己酉の吉凶(運勢)や四柱推命・占星術・納音

己酉は干支によって1から60までの数の46番目を表すものですが、陰陽五行説と結びついて吉凶を判断することもあります。

陰陽五行思想での己酉・己酉の吉凶

陰陽五行思想では、十干の己は「陰の土」、十二支の酉は「陰の金」で、相生(土生金)となっていることから「己酉」の吉凶は「吉」となっています。

吉日・選日・暦注下段としての己酉の日

暦注下段の大明日(だいみょうにち)に該当します。

「大明」は天地が開通して、隅々まで太陽の日が照る日という意味であり、全ての吉事・善事に用いて大吉です。特に建築・移転・旅行に良いとされています。

25もしくは21・19の干支の日に配置されますが、すべてのパターンで己酉が配置されます。

納音として己酉

納音としての己酉は「大駅土(たいえきど)」となっています。

人や馬(馬車)が行き交い集う街道の要所となっている場所・土を意味します。

理想よりも現実にウェイトをおき、人や物をひきつける力、包容力を持っているとされています。

ただしそれが良いのか悪いのかは、人によるとも言えます。

占星術・四柱推命における己酉

書籍や占いの流派によって書いてあることは異なりますが、己酉で概ね「品格があり周囲から信頼を集められる」となっていることが多くなっています。

また知識欲があり行動的であることも書かれていることが多くなっています。

もっとも占いの流派等により細かいところで性格が異なっています。

  • 負けず嫌い
  • 出遅れてしまうほどのんびりとしている
  • 自ら実践をしようと率先的に動く

ただ基本的には恵まれた運勢となっています。

以上、己酉についてでした。

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