水曜日は今でこそ週の中間として認識されていますが、実際に七曜・九曜が入ってきた当時は水曜星と呼ばれ六曜同様、吉凶を占うものでした。
七曜・九曜における水曜・水曜星はどのような吉凶になっているか説明します。
なお七曜は中国起源、九曜はインド起源で共に占星術として考えられています。
水曜星の読み方と意味
- 読み方:すいようせい・すいようしょう
- 曜日:水曜日
- 天体:水星
- 七曜における4番目
- 九曜における3番目
- 宝石(九曜):エメラルド
- 性(九曜):男
- 方位(九曜):北
- 季節(九曜):秋
- 金属(九曜):亜鉛
- 九曜曼荼羅:弥勒
水曜星は、水性のことです。
水曜日は、日本語と朝鮮語において、水星という意味になっていますが、ヨーロッパ圏ではローマ神話のメルクリウス、北欧神話のオーディンが語源となっています。
ただメルクリウスは水星であり英語読みの「マーキュリー」は水星の英語名であるため、どれも水星を表していると言えば、表しています。
水曜星の吉凶
- 七曜:吉
- 九曜(インド):末吉
七曜星における水曜星
この日はまことの信心の輩は、内か外に喜び事あり。財宝を求むるも、商いの道にも良し。ただし水辺をつつしむべし。平人は2、3月のうち、この日にあたれば水損か病い事か、口舌盗人事あり。入学は良し。
増補暦略註には上記のように書かれています。
水損は水害による田畑等の損失の意味ですが、今で言えば水害があるということでしょう。水曜だから水害という安直さが見えてきますが、昔の人はそれなりに信じたのでしょう。
九曜星における水曜星
このの星は末吉なり、貴人目上の人に引き立てられ幸ひ事多し、但し春夏はひかえめにすべし、秋冬は万よし
真言宗などでは上記のように説明されており末吉となっています。ただし季節によって控えめにした方が良いとされています。
九曜星の考え方では数え年で「あたり星」となる九曜星が変わってきます。
水曜星にあたる数え年は下記の通りです。
3歳・12歳・21歳・30歳・39歳・48歳・57歳・66歳・75歳・84歳・93歳
真言宗等では大凶となる九曜星の年の前年には厄除祈願を推奨している寺院がありますが、水曜星に当たっているのであれば厄除祈願は気にしなくても良いでしょう。
水曜星は弥勒菩薩が配置されていますが、宗派等によっては十一面観音菩薩等が配置されています。
以上、水曜星についてでした。
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