干支

乙酉(きのと-とり)・乙酉の年月日とは?吉凶(運勢)や四柱推命・納音について

乙酉(きのと-とり)・乙酉の年月日とは?吉凶(運勢)や四柱推命・納音について 干支

乙酉という漢字が見かけるしカレンダーにも記載されているけど、どういう意味なんだろう?と思うことはありませんか?

乙酉は干支で22番目に位置するものであり、様々な言い伝えや吉凶に用いられています。

乙酉とはどういうものか、乙酉の日・乙酉の年についても詳しく説明します。

基本的に「乙酉」とつく日や年は「凶」となります。

乙酉の読み方は、きのととり or いつゆう

  • 一般的な読み方:きのと-とり(乙=きのと 酉=とり)
  • 他の読み方(訓読み):おつぼくのとり
  • 他の読み方(音読み):いつゆう

一般的に「乙酉」であれば「きのととり」と読みます。

それ以外の読み方はほとんどされませんし、使われたこともほとんどありません。

乙酉の意味

乙酉は、十干(甲・ 乙・ 丙・ 丁…)と十二支(子・ 丑・ 寅・ 卯…)の組み合わせ60通りの中で22番目に位置する干支です。

干支は60年で一回りするので、60年を数えるのに使われていました。乙酉はその60年の中で22番目の年・22年を表しています。

乙酉の年とすると、人生50~60年の時代は、1度しか巡り合わないので、問題が無かった訳です。

元々は数詞(数を表す言葉)でしたが陰陽節・五行説等と融合していろいろな意味を持つようになりました。

「酉」は「にわとり(鶏)」を意味します。

乙酉の年・月・日

乙酉は、年・月・日にも割り振られています。

乙酉の年

60年周期の干支の中で22番目となる乙酉は、西暦を60で割って25が余る年となります。

実際の乙酉の年は下記のようになっています。

西暦1000年未満 25年・85年・145年・205年・265年
325年・385年・445年・505年・565年
625年・685年・745年・805年・865年
925年・985年
西暦1000年から1999年 1045年・1105年・1165年・1225年
1285年・1345年・1405年・1465年
1525年・1585年・1645年・1705年
1765年・1825年・1885年・1945年
西暦2000年以降 2005年・2065年・2125年・2185年
2245年・2305年・2365年・2425年
2485年・2545年・2605年・2665年
2725年・2785年・2845年・2905年
2965年

ただし1825年以前の記録(書物等)の場合、旧暦による乙酉の年としている場合もあります。理由は日本が新暦になったのは1873年(明治6年)からだからです。

また旧暦記載・節月記載のカレンダーの場合、旧暦や節月での干支の年を記載している場合があります。

乙酉の月

干支を月に割り振って管理していた暦もあり、乙酉の月というものが存在します。

今でも旧暦について詳しく書いてあるカレンダーだと月干支としてその月の干支が記載されている場合もあります。

月干支は60ヶ月周期になるため、西暦の下一桁が0か5(十干が庚か乙)の年の8月が乙酉の月となります。

つまりここ数年だと下記が乙酉の月となります。

  • 2020年8月
  • 2025年8月
  • 2030年8月

ただし干支月は、現在3種類あります。

  • 新暦の月にそのまま割り振る干支月
  • 旧暦の月に割り振る干支月
  • 節月に割り振る干支月

今では、新暦の月にそのまま割り振ることが多いです。

乙酉の日

現在のカレンダーでも干支を日に割り振って掲載しているものがあります。

干支の日の配置は単に60個ある干支をずっと配置しているだけです。どの日にどの干支を置くというものは決まっていません。

60通りの干支が1年間をめぐるので1年で6回(稀に7回)、乙酉の日があります。

ここ数年の乙酉の日は下記の通りです。

2023年の乙酉の日

  • 1月27日(金)
  • 3月28日(火)
  • 5月27日(土)
  • 7月26日(水)
  • 9月24日(日)
  • 11月23日(木)

2024年の乙酉の日

  • 1月22日(月)
  • 3月22日(金)
  • 5月21日(火)
  • 7月20日(土)
  • 9月18日(水)
  • 11月17日(日)

2025年の乙酉の日

  • 1月16日(木)
  • 3月17日(月)
  • 5月16日(金)
  • 7月15日(火)
  • 9月13日(土)
  • 11月12日(水)

乙酉の日ということで特に縁起が良いということはありません。

乙酉の吉凶(運勢)や四柱推命・占星術・納音

乙酉は干支によって1から60までの数の22番目を表すものですが、陰陽五行説と結びついて吉凶を判断することもあります。

陰陽五行思想での乙酉・乙酉の吉凶

陰陽五行思想では、十干の乙は「陰の木」、十二支の酉は「陰の金」で、相剋(金剋木)となっていることから「乙酉」の吉凶は「凶」となっています。

吉日・選日・暦注下段としての乙酉の日

選日である十方暮に当てはまります。

十方暮は万事うまく行かない凶日とされています。市販の暦では、労多くして功の少ない日などと記載されていることもあります。

日の干支が甲申(甲子から数えて21番目)から癸巳(同30番目)の間の10日間のことで、十干と十二支の五行が相剋しているものが8日も集中しているため、特別な期間と考えられるようになりました。

乙酉は、十方暮の2日目となっています。

納音として乙酉

納音としての乙酉は「井泉水(せいせんすい)」となっています。

井泉水は、地下から湧き出る井泉・井戸水を意味しています。

枯れることの無い、そして清く若々しさを表していますが、海や大河のような度量は無いということも表しています。

そこから大きな上を目指すよりは専門的な分野を目指す方が良いとされています。

占星術・四柱推命における乙酉

書籍や占いの流派によって、書いてあることは異なりますが、「不安定な面」を持っていると書かれているものが割と多くあります。

よく言えば率直で素直、悪く言えば自分の望まない方向へ向かってしまうこともあるとされていることが多いです。

また経験を積んだ後に大きく伸びるとも書かれていることが多くなっています。

以上、乙酉についてでした。

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