干支

乙巳(きのと-み)・乙巳の年月日とは?吉凶(運勢)や四柱推命・納音について

乙巳(きのと-み)・乙巳の年月日とは?吉凶(運勢)や四柱推命・納音について 干支

乙巳という漢字が見かけるしカレンダーにも記載されているけど、どういう意味なんだろう?と思うことはありませんか?

乙巳は干支で42番目に位置するものであり、様々な言い伝えや吉凶に用いられています。

乙巳とはどういうものか、乙巳の日・乙巳の年についても詳しく説明します。

基本的に「乙巳」とつく日や年は「吉」となります。

乙巳の読み方は、きのとみ or おつぼくのみ

  • 一般的な読み方:きのと-み(乙=きのと 巳=み)
  • 他の読み方(訓読み):おつぼくのみ
  • 他の読み方(音読み):いっし

一般的に「乙巳」であれば「きのとみ」と読みます。

それ以外の読み方は現在ではほとんどされません。日本史で習う「大化の改新」のきっかけとなる中大兄皇子・中臣鎌足らが蘇我入鹿を宮中にて暗殺して蘇我氏(蘇我宗家)を滅ぼした政変のことを「乙巳の変(いっしのへん)」と言うくらいです。

乙巳の意味

乙巳は、十干(甲・ 乙・ 丙・ 丁…)と十二支(子・ 丑・ 寅・ 卯…)の組み合わせ60通りの中で42番目に位置する干支です。

干支は60年で一回りするので、60年を数えるのに使われていました。乙巳はその60年の中で42番目の年・42年を表しています。

乙巳の年とすると、人生50~60年の時代は、1度しか巡り合わないので、問題が無かった訳です。

元々は数詞(数を表す言葉)でしたが陰陽節・五行説等と融合していろいろな意味を持つようになりました。

「巳」は「へび(蛇)」を意味します。

乙巳の年・月・日

乙巳は、年・月・日にも割り振られています。

乙巳の年

60年周期の干支の中で42番目となる乙巳は、西暦を60で割って45が余る年となります。

実際の乙巳の年は下記のようになっています。

西暦1000年未満 45年・105年・165年・225年
285年・345年・405年・465年
525年・585年・645年・705年
765年・825年・885年・945年
西暦1000年から1999年 1005年・1065年・1125年・1185年
1245年・1305年・1365年・1425年
1485年・1545年・1605年・1665年
1725年・1785年・1845年・1905年
1965年
西暦2000年以降 2025年・2085年・2145年・2205年
2265年・2325年・2385年・2445年
2505年・2565年・2625年・2685年
2745年・2805年・2865年・2925年
2985年

ただし1845年以前の記録(書物等)の場合、旧暦による乙巳の年としている場合もあります。理由は日本が新暦になったのは1873年(明治6年)からだからです。

また旧暦記載・節月記載のカレンダーの場合、旧暦や節月での干支の年を記載している場合があります。

乙巳の月

干支を月に割り振って管理していた暦もあり、乙巳の月というものが存在します。

今でも旧暦について詳しく書いてあるカレンダーだと月干支としてその月の干支が記載されている場合もあります。

月干支は60ヶ月周期になるため、西暦の下一桁が2か7(十干が壬か丁)の年の4月が乙巳の月となります。

つまりここ数年だと下記が乙巳の月となります。

  • 2022年4月
  • 2027年4月
  • 2032年4月

ただし干支月は、現在3種類あります。

  • 新暦の月にそのまま割り振る干支月
  • 旧暦の月に割り振る干支月
  • 節月に割り振る干支月

今では、新暦の月にそのまま割り振ることが多いです。

乙巳の日

現在のカレンダーでも干支を日に割り振って掲載しているものがあります。

干支の日の配置は単に60個ある干支をずっと配置しているだけです。どの日にどの干支を置くというものは決まっていません。

60通りの干支が1年間をめぐるので1年で6回(稀に7回)、乙巳の日があります。

ここ数年の乙巳の日は下記の通りです。

2023年の乙巳の日

  • 2月16日(木)
  • 4月17日(月)
  • 6月16日(金)
  • 8月15日(火)
  • 10月14日(土)
  • 12月13日(水)

2024年の乙巳の日

  • 2月11日(日)
  • 4月11日(木)
  • 6月10日(月)
  • 8月9日(金)
  • 10月8日(火)
  • 12月7日(土)

2025年の乙巳の日

  • 2月5日(水)
  • 4月6日(日)
  • 6月5日(木)
  • 8月4日(月)
  • 10月3日(金)
  • 12月2日(火)

乙巳の日ということで特に縁起が良いということはありません。ただし巳の日として、金運・財運が上昇する日となっています。

また巳(へび)は弁財天の遣いとされており、巳の日に弁財天が祀られている寺社に参拝に行くのが良いと言われています。

鎌倉市の銭洗弁財天へ通じる道は「巳の日」は参拝者が増えるため、車での通行が終日禁止されています。

乙巳の吉凶(運勢)や四柱推命・占星術・納音

乙巳は干支によって1から60までの数の42番目を表すものですが、陰陽五行説と結びついて吉凶を判断することもあります。

陰陽五行思想での乙巳・乙巳の吉凶

陰陽五行思想では、十干の乙は「陰の木」、十二支の巳は「陰の火」で、相生(木生火)となっていることから「乙巳」の吉凶は「吉」となっています。

吉日・選日・暦注下段としての乙巳の日

選日の「天一天上(てんいちてんじょう)」に該当します。

天一天上は天一神(てんいちじん、てんいつじん)という神様がいて、地上と天上を行き来しており、天上に帰っている期間を天一天上と言い、天一神の祟りが無くなるとして吉日とされています。

日干支の癸巳(30番)から戊申(45番)までの16日間が天一天上の期間とされています。

乙巳は、天一天上の13日目となっています。

納音として乙巳

納音としての乙巳は「覆燈火(ふくとうか)」となっています。

灯籠の灯りのように周りを覆われた火のことです。

四方を照らす光にはなれませんが、独自の分野で才能を発揮するという意味になります。

占星術・四柱推命における乙巳

書籍や占いの流派によって、書いてあることは異なりますが、総じて美的センスがあるとされています。

知的向上心があるとも書かれていることが多くなっています。

ただ占いの流派等により細かい部分はかなり異なります。

  • キャリア志向
  • 柔和で温かみがあるけど優柔不断
  • 移り気な性格

ただ知的向上心・知識欲があるがためにキャリア志向になったり、いろいろと迷ってしまって優柔不断になったり、移り気になるのかもしれませんね。

以上、乙巳についてでした。

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