干支

乙亥(きのと-い)・乙亥の年月日とは?吉凶(運勢)や四柱推命・納音について

乙亥(きのと-い)・乙亥の年月日とは?吉凶(運勢)や四柱推命・納音について 干支

乙亥という漢字が見かけるしカレンダーにも記載されているけど、どういう意味なんだろう?と思うことはありませんか?

乙亥は干支で12番目に位置するものであり、様々な言い伝えや吉凶に用いられています。

乙亥とはどういうものか、乙亥の日・乙亥の年についても詳しく説明します。

基本的に「乙亥」とつく日や年は「吉」となります。

乙亥の読み方は、きのとい or いつがい

  • 一般的な読み方:きのと-い(乙=きのと 亥=い)
  • 他の読み方(訓読み):おつぼくのいのしし
  • 他の読み方(音読み):いつがい

一般的に「乙亥」であれば「きのとい」と読みます。

他の読み方は日本史においてはほとんどありませんが、愛媛県西予市では特殊な読み方としています。

乙亥を「おとい」と読み、乙亥会館(おといかいかん)という施設があったり乙亥大相撲(おといおおずもう)という行事が行われています。

乙亥の意味

乙亥は、十干(甲・ 乙・ 丙・ 丁…)と十二支(子・ 丑・ 寅・ 卯…)の組み合わせ60通りの中で12番目に位置する干支です。

干支は60年で一回りするので、60年を数えるのに使われていました。乙亥はその60年の中で12番目の年・12年を表しています。

乙亥の年とすると、人生50~60年の時代は、1度しか巡り合わないので、問題が無かった訳です。

元々は数詞(数を表す言葉)でしたが陰陽節・五行説等と融合していろいろな意味を持つようになりました。

亥は「い」とこの場合は読み、猪(いのしし)を意味しています。

ただし「いのしし」としているのは日本のみで他の国では「豚」となっています。

乙亥の年・月・日

乙亥は、年・月・日にも割り振られています。

乙亥の年

60年周期の干支の中で12番目となる乙亥は、西暦を60で割って15が余る年となります。

実際の乙亥の年は下記のようになっています。

西暦1000年未満 15年・75年・135年・195年・255年
315年・375年・435年・495年・555年
615年・675年・735年・795年・855年
915年・975年
西暦1000年から1999年 1035年・1095年・1155年・1215年
1275年・1335年・1395年・1455年
1515年・1575年・1635年・1695年
1755年・1815年・1875年・1935年
1995年
西暦2000年以降 2055年・2115年・2175年・2235年
2295年・2355年・2415年・2475年
2535年・2595年・2655年・2715年
2775年・2835年・2895年・2955年

ただし1815年以前の記録(書物等)の場合、旧暦による乙亥の年としている場合もあります。理由は日本が新暦になったのは1873年(明治6年)からだからです。

また旧暦記載・節月記載のカレンダーの場合、旧暦や節月での干支の年を記載している場合があります。

乙亥の月

干支を月に割り振って管理していた暦もあり、乙亥の月というものが存在します。

今でも旧暦について詳しく書いてあるカレンダーだと月干支としてその月の干支が記載されている場合もあります。

月干支は60ヶ月周期になるため、西暦の下一桁が4か9(十干が甲か己)の年の10月が乙亥の月となります。

つまりここ数年だと下記が乙亥の月となります。

  • 2019年10月
  • 2024年10月
  • 2029年10月

ただし干支月は、現在3種類あります。

  • 新暦の月にそのまま割り振る干支月
  • 旧暦の月に割り振る干支月
  • 節月に割り振る干支月

今では、新暦の月にそのまま割り振ることが多いです。

乙亥の日

現在のカレンダーでも干支を日に割り振って掲載しているものがあります。

干支の日の配置は単に60個ある干支をずっと配置しているだけです。どの日にどの干支を置くというものは決まっていません。

60通りの干支が1年間をめぐるので1年で6回(稀に7回)、乙亥の日があります。

ここ数年の乙亥の日は下記の通りです。

2023年の乙亥の日

  • 1月17日(火)
  • 3月18日(土)
  • 5月17日(水)
  • 7月16日(日)
  • 9月14日(木)
  • 11月13日(月)

2024年の乙亥の日

  • 1月12日(金)
  • 3月12日(火)
  • 5月11日(土)
  • 7月10日(水)
  • 9月8日(日)
  • 11月7日(木)

2025年の乙亥の日

  • 1月6日(月)
  • 3月7日(金)
  • 5月6日(火)
  • 7月5日(土)
  • 9月3日(水)
  • 11月2日(日)

乙亥の日ということで特に縁起が良いということはありません。

乙亥の吉凶(運勢)や四柱推命・占星術・納音

乙亥は干支によって1から60までの数の12番目を表すものですが、陰陽五行説と結びついて吉凶を判断することもあります。

陰陽五行思想での乙亥・乙亥の吉凶

陰陽五行思想では、十干の乙は陰の木、十二支の亥は陰の水で、相生(水生木)となっていることから「乙亥」の吉凶は「吉」となっています。

吉日・選日・暦注下段としての乙亥の日

選日としては犯土の6日目となっています。

犯土の期間には、土公神(どくじん)が本宮あるいは土中にいるため、土を犯してはならないとされています。

納音として乙亥

納音としての甲戌は「山頭火(さんとうか)」となっています。

四柱推命か算命学によって運勢は若干ことなりますが、火山の山頂の火・火焔を意味しています。

目立ちはするけど実力を伴わないと言われています。つまり実力を伴うことが大切という戒めにもなっているようです。

なお山頭火と言えば、ラーメン屋さんを想像する人もいるでしょうし、俳人の種田山頭火を想像する方もいるでしょう。

ラーメン屋の山頭火は、種田山頭火に由来しています。俳人の種田山頭火は別に山頭火に生まれた訳ではなく、音の響きで選んだそうです。

占星術・四柱推命における乙亥

書籍や占いの流派によって、書いてあることは異なるのですが、共通していることは「大器晩成型」であることです。多くの書籍でそうなっています。

また「努力家」「責任感が強い」「根気強い」ということも概ね共通しています。

亥の年は書籍・占いの流派でかなり異なる占い結果になっていることが多いのですが、それは中国を基本としているか日本にカスタマイズしているかの違いがあるからでしょう。

「亥」は本来「豚」を意味しており、「豚」のまま考えて占いとしているか、それとも「猪」として占いをしているのかで異なってくるので。

以上、乙亥についてでした。

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