干支

乙未(きのと-ひつじ)・乙未の年月日とは?吉凶(運勢)や四柱推命・納音について

乙未(きのと-ひつじ)・乙未の年月日とは?吉凶(運勢)や四柱推命・納音について 干支

乙未という漢字が見かけるしカレンダーにも記載されているけど、どういう意味なんだろう?と思うことはありませんか?

乙未は干支で32番目に位置するものであり、様々な言い伝えや吉凶に用いられています。

乙未とはどういうものか、乙未の日・乙未の年についても詳しく説明します。

基本的に「乙未」とつく日や年は「凶」となります。

乙未の読み方は、きのとひつじ or おつぼくのひつじ

  • 一般的な読み方:きのと-ひつじ(乙=きのと 未=ひつじ)
  • 他の読み方(訓読み):おつぼくのひつじ
  • 他の読み方(音読み):いつび

一般的に「乙未」であれば「きのとひつじ」と読みます。

それ以外の読み方は現在ではほとんどされません。ただし明治時代に生まれたで「乙未生(とみお)」「乙未男(とみお)という名付けられた人がいました。

乙未の意味

乙未は、十干(甲・ 乙・ 丙・ 丁…)と十二支(子・ 丑・ 寅・ 卯…)の組み合わせ60通りの中で32番目に位置する干支です。

干支は60年で一回りするので、60年を数えるのに使われていました。乙未はその60年の中で32番目の年・32年を表しています。

乙未の年とすると、人生50~60年の時代は、1度しか巡り合わないので、問題が無かった訳です。

元々は数詞(数を表す言葉)でしたが陰陽節・五行説等と融合していろいろな意味を持つようになりました。

「未」は「ひつじ(羊)」を意味します。

乙未の年・月・日

乙未は、年・月・日にも割り振られています。

乙未の年

60年周期の干支の中で32番目となる乙未は、西暦を60で割って35が余る年となります。

実際の乙未の年は下記のようになっています。

西暦1000年未満 35年・95年・155年・215年
275年・335年・395年・455年
515年・575年・635年・695年
755年・815年・875年・935年
995年
西暦1000年から1999年 1055年・1115年・1175年・1235年
1295年・1355年・1415年・1475年
1535年・1595年・1655年・1715年
1775年・1835年・1895年・1955年
西暦2000年以降 2015年・2075年・2135年・2195年
2255年・2315年・2375年・2435年
2495年・2555年・2615年・2675年
2735年・2795年・2855年・2915年
2975年

ただし1835年以前の記録(書物等)の場合、旧暦による乙未の年としている場合もあります。理由は日本が新暦になったのは1873年(明治6年)からだからです。

また旧暦記載・節月記載のカレンダーの場合、旧暦や節月での干支の年を記載している場合があります。

乙未の月

干支を月に割り振って管理していた暦もあり、乙未の月というものが存在します。

今でも旧暦について詳しく書いてあるカレンダーだと月干支としてその月の干支が記載されている場合もあります。

月干支は60ヶ月周期になるため、西暦の下一桁が1か6(十干が辛か丙)の年の6月が乙未の月となります。

つまりここ数年だと下記が乙未の月となります。

  • 2021年6月
  • 2026年6月
  • 2031年6月

ただし干支月は、現在3種類あります。

  • 新暦の月にそのまま割り振る干支月
  • 旧暦の月に割り振る干支月
  • 節月に割り振る干支月

今では、新暦の月にそのまま割り振ることが多いです。

乙未の日

現在のカレンダーでも干支を日に割り振って掲載しているものがあります。

干支の日の配置は単に60個ある干支をずっと配置しているだけです。どの日にどの干支を置くというものは決まっていません。

60通りの干支が1年間をめぐるので1年で6回(稀に7回)、乙未の日があります。

ここ数年の乙未の日は下記の通りです。

2023年の乙未の日

  • 2月6日(月)
  • 4月7日(金)
  • 6月6日(火)
  • 8月5日(土)
  • 10月4日(水)
  • 12月3日(日)

2024年の乙未の日

  • 2月1日(木)
  • 4月1日(月)
  • 5月31日(金)
  • 7月30日(火)
  • 9月28日(土)
  • 11月27日(水)

2025年の乙未の日

  • 1月26日(日)
  • 3月27日(木)
  • 5月26日(月)
  • 7月25日(金)
  • 9月23日(火)
  • 11月22日(土)

乙未の日ということで特に縁起が良いということはありません。

乙未の吉凶(運勢)や四柱推命・占星術・納音

乙未は干支によって1から60までの32数の番目を表すものですが、陰陽五行説と結びついて吉凶を判断することもあります。

陰陽五行思想での乙未・乙未の吉凶

陰陽五行思想では、十干の乙は「陰の木」、十二支の未は「陰の土」で、相剋(木剋土)となっていることから「乙未」の吉凶は「凶」となっています。

吉日・選日・暦注下段としての乙未の日

天赦日に当てはまります。

てんしゃにち、てんしゃび と読みます。暦には「天しや」と書かれます。

この日は、百神が天に昇り、天が万物の罪を赦(ゆる)す日とされ、最上の大吉日です。

そのため、天赦日にのみ「万(よろづ)よし」とも注記されることがあります。

立夏から立秋の前日までの乙未の日が天赦日となっています。

納音として乙未

納音としての乙未は「沙中金(さちゅうきん)」となっています。

沙中金は砂の中に混じった金、つまり砂金を意味します。

気づかれなければただの砂と同じ、でも凄い価値があるということで、見出されて初めて実力・才能を発揮することが出来るということになります。

普段は隠れているので、性格的に内気なところがあるともされています。

占星術・四柱推命における乙未

書籍や占いの流派によって、書いてあることは異なりますが、乙未の方は義理人情が厚く、温和な方が多いとされています。

一方で金運に関しては努力と労働でしか得られないとしている占い・流派もあれば、財運に恵まれているとしている占い・流派もあります。

ただ競争には向いてないとする占い・流派が多くなっています。

以上、乙未についてでした。

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