甲午という漢字が見かけるしカレンダーにも記載されているけど、どういう意味なんだろう?と思うことはありませんか?
甲午は干支で31番目に位置するものであり、様々な言い伝えや吉凶に用いられています。
甲午とはどういうものか、甲午の日・甲午の年についても詳しく説明します。
基本的に「甲午」とつく日や年は「吉」となります。
甲午の読み方は、きのえうま or こうぼくのうま
- 一般的な読み方:きのえ-うま(甲=きのえ 午=うま)
- 他の読み方(訓読み):こうぼくのうま
- 他の読み方(音読み):こうご
一般的に「甲午」であれば「みずのとみ」と読みます。
それ以外の読み方は現在ではほとんどされません。ただし明治時代に生まれたで「甲午郎(こうごろう)」という名付けられた人がいました。また日清戦争やそのあたりの戦争・改革で「甲午戦争(こうごせんそう)」などと言われることが稀にあります。
甲午の意味
甲午は、十干(甲・ 乙・ 丙・ 丁…)と十二支(子・ 丑・ 寅・ 卯…)の組み合わせ60通りの中で31番目に位置する干支です。
干支は60年で一回りするので、60年を数えるのに使われていました。甲午はその60年の中で31番目の年・31年を表しています。
甲午の年とすると、人生50~60年の時代は、1度しか巡り合わないので、問題が無かった訳です。
元々は数詞(数を表す言葉)でしたが陰陽節・五行説等と融合していろいろな意味を持つようになりました。
「午」は「うま(馬)」を意味します。牛(うし)と見間違えることもありますが、牛には角があるから「午」の中央が角としてはみ出していると覚えると忘れにくいです。
甲午の年・月・日
甲午は、年・月・日にも割り振られています。
甲午の年
60年周期の干支の中で31番目となる甲午は、西暦を60で割って34が余る年となります。
実際の甲午の年は下記のようになっています。
西暦1000年未満 | 34年・94年・154年・214年 274年・334年・394年・454年 514年・574年・634年・694年 754年・814年・874年・934年 994年 |
西暦1000年から1999年 | 1054年・1114年・1174年・1234年 1294年・1354年・1414年・1474年 1534年・1594年・1654年・1714年 1774年・1834年・1894年・1954年 |
西暦2000年以降 | 2014年・2074年・2134年・2194年 2254年・2314年・2374年・2434年 2494年・2554年・2614年・2674年 2734年・2794年・2854年・2914年 2974年 |
ただし1834年以前の記録(書物等)の場合、旧暦による甲午の年としている場合もあります。理由は日本が新暦になったのは1873年(明治6年)からだからです。
また旧暦記載・節月記載のカレンダーの場合、旧暦や節月での干支の年を記載している場合があります。
甲午の月
干支を月に割り振って管理していた暦もあり、甲午の月というものが存在します。
今でも旧暦について詳しく書いてあるカレンダーだと月干支としてその月の干支が記載されている場合もあります。
月干支は60ヶ月周期になるため、西暦の下一桁が1か6(十干が辛か丙)の年の5月が甲午の月となります。
つまりここ数年だと下記が甲午の月となります。
- 2021年5月
- 2026年5月
- 2031年5月
ただし干支月は、現在3種類あります。
- 新暦の月にそのまま割り振る干支月
- 旧暦の月に割り振る干支月
- 節月に割り振る干支月
今では、新暦の月にそのまま割り振ることが多いです。
甲午の日
現在のカレンダーでも干支を日に割り振って掲載しているものがあります。
干支の日の配置は単に60個ある干支をずっと配置しているだけです。どの日にどの干支を置くというものは決まっていません。
60通りの干支が1年間をめぐるので1年で6回(稀に7回)、甲午の日があります。
ここ数年の甲午の日は下記の通りです。
2023年の甲午の日
- 2月5日(日)
- 4月6日(木)
- 6月5日(月)
- 8月4日(金)
- 10月3日(火)
- 12月2日(土)
2024年の甲午の日
- 1月31日(水)
- 3月31日(日)
- 5月30日(木)
- 7月29日(月)
- 9月27日(金)
- 11月26日(火)
2025年の甲午の日
- 1月25日(土)
- 3月26日(水)
- 5月25日(日)
- 7月24日(木)
- 9月22日(月)
- 11月21日(金)
甲午の日ということで特に縁起が良いということはありません。
甲午の吉凶(運勢)や四柱推命・占星術・納音
甲午は干支によって1から60までの数の31番目を表すものですが、陰陽五行説と結びついて吉凶を判断することもあります。
陰陽五行思想での甲午・甲午の吉凶
陰陽五行思想では、十干の甲は「陽の木」、十二支の午は「陽の火」で、相生(木生火)となっていることから「甲午」の吉凶は「吉」となっています。
吉日・選日・暦注下段としての甲午の日
甲午は暦注下段の「天一天上」に当てはまります。
天一神(てんいちじん、てんいつじん)という神様がいて、地上と天上を行き来しており、天上に帰っている期間を天一天上と言い、天一神の祟りが無くなるとして吉日とされています。
日干支の癸巳(30番)から戊申(45番)までの16日間が天一天上の期間とされています。
甲午は、天一天上の2日目となっています。
また天赦日にも当てはまります。
てんしゃにち、てんしゃび と読みます。暦には「天しや」と書かれます。
この日は、百神が天に昇り、天が万物の罪を赦(ゆる)す日とされ、最上の大吉日です。
そのため、天赦日にのみ「万(よろづ)よし」とも注記されることがあります。
立夏から立秋の前日までの甲午の日が天赦日となっています。
納音として甲午
納音としての甲午は「沙中金(さちゅうきん)」となっています。
沙中金は砂の中に混じった金、つまり砂金を意味します。
気づかれなければただの砂と同じ、でも凄い価値があるということで、見出されて初めて実力・才能を発揮することが出来るということになります。
普段は隠れているので、性格的に内気なところがあるともされています。
占星術・四柱推命における甲午
書籍や占いの流派によって、書いてあることは異なりますが、甲午はまさに占い・流派で診断結果が異なります。
- 夢見るように思考が遠くにある
- 直感を信じない合理主義
ただ気さく・陽気・愛嬌があると書かれていることが多く、友人には恵まれるようです。
以上、甲午の日についてでした。
干支
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
甲子 | 乙丑 | 丙寅 | 丁卯 | 戊辰 | 己巳 |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
庚午 | 辛未 | 壬申 | 癸酉 | 甲戌 | 乙亥 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
丙子 | 丁丑 | 戊寅 | 己卯 | 庚辰 | 辛巳 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
壬午 | 癸未 | 甲申 | 乙酉 | 丙戌 | 丁亥 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
戊子 | 己丑 | 庚寅 | 辛卯 | 壬辰 | 癸巳 |
31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 |
甲午 | 乙未 | 丙申 | 丁酉 | 戊戌 | 己亥 |
37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 |
庚子 | 辛丑 | 壬寅 | 癸卯 | 甲辰 | 乙巳 |
43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 |
丙午 | 丁未 | 戊申 | 己酉 | 庚戌 | 辛亥 |
49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 |
壬子 | 癸丑 | 甲寅 | 乙卯 | 丙辰 | 丁巳 |
55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 |
戊午 | 己未 | 庚申 | 辛酉 | 壬戌 | 癸亥 |
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