干支

甲申(きのえ-さる)・甲申の年月日とは?吉凶(運勢)や四柱推命・納音について

甲申(きのえ-さる)・甲申の年月日とは?吉凶(運勢)や四柱推命・納音について 干支

甲申という漢字が見かけるしカレンダーにも記載されているけど、どういう意味なんだろう?と思うことはありませんか?

甲申は干支で21番目に位置するものであり、様々な言い伝えや吉凶に用いられています。

甲申とはどういうものか、甲申の日・甲申の年についても詳しく説明します。

基本的に「甲申」とつく日や年は「凶」となります。

甲申の読み方は、きのえさる or こうしん

  • 一般的な読み方:きのえ-さる(甲=きのえ 申=さる)
  • 他の読み方(訓読み):こうぼくのさる
  • 他の読み方(音読み):こうしん

一般的に「甲申」であれば「きのえさる」と読みます。

それ以外の読み方はほとんどされませんし、使われたこともほとんどありません。

甲申の意味

甲申は、十干(甲・ 乙・ 丙・ 丁…)と十二支(子・ 丑・ 寅・ 卯…)の組み合わせ60通りの中で21番目に位置する干支です。

干支は60年で一回りするので、60年を数えるのに使われていました。甲申はその60年の中で21番目の年・21年を表しています。

甲申の年とすると、人生50~60年の時代は、1度しか巡り合わないので、問題が無かった訳です。

元々は数詞(数を表す言葉)でしたが陰陽節・五行説等と融合していろいろな意味を持つようになりました。

「申」は「さる(猿)」を意味します。

甲申の年・月・日

甲申は、年・月・日にも割り振られています。

甲申の年

60年周期の干支の中で21番目となる甲申は、西暦を60で割って24が余る年となります。

実際の甲申の年は下記のようになっています。

西暦1000年未満 24年・84年・144年・204年・264年
324年・384年・444年・504年・564年
624年・684年・744年・804年・864年
924年・984年
西暦1000年から1999年 1044年・1104年・1164年・1224年
1284年・1344年・1404年・1464年
1524年・1584年・1644年・1704年
1764年・1824年・1884年・1944年
西暦2000年以降 2004年・2064年・2124年・2184年
2244年・2304年・2364年・2424年
2484年・2544年・2604年・2664年
2724年・2784年・2844年・2904年
2964年

ただし1824年以前の記録(書物等)の場合、旧暦による甲申の年としている場合もあります。理由は日本が新暦になったのは1873年(明治6年)からだからです。

また旧暦記載・節月記載のカレンダーの場合、旧暦や節月での干支の年を記載している場合があります。

甲申の月

干支を月に割り振って管理していた暦もあり、甲申の月というものが存在します。

今でも旧暦について詳しく書いてあるカレンダーだと月干支としてその月の干支が記載されている場合もあります。

月干支は60ヶ月周期になるため、西暦の下一桁が0か5(十干が庚か乙)の年の7月が甲申の月となります。

つまりここ数年だと下記が甲申の月となります。

  • 2020年7月
  • 2025年7月
  • 2030年7月

ただし干支月は、現在3種類あります。

  • 新暦の月にそのまま割り振る干支月
  • 旧暦の月に割り振る干支月
  • 節月に割り振る干支月

今では、新暦の月にそのまま割り振ることが多いです。

甲申の日

現在のカレンダーでも干支を日に割り振って掲載しているものがあります。

干支の日の配置は単に60個ある干支をずっと配置しているだけです。どの日にどの干支を置くというものは決まっていません。

60通りの干支が1年間をめぐるので1年で6回(稀に7回)、甲申の日があります。

ここ数年の甲申の日は下記の通りです。

2023年の甲申の日

  • 1月26日(木)
  • 3月27日(月)
  • 5月26日(金)
  • 7月25日(火)
  • 9月23日(土)
  • 11月22日(水)

2024年の甲申の日

  • 1月21日(日)
  • 3月21日(木)
  • 5月20日(月)
  • 7月19日(金)
  • 9月17日(火)
  • 11月16日(土)

2025年の甲申の日

  • 1月15日(水)
  • 3月16日(日)
  • 5月15日(木)
  • 7月14日(月)
  • 9月12日(金)
  • 11月11日(火)

甲申の日ということで特に縁起が良いということはありません。

甲申の吉凶(運勢)や四柱推命・占星術・納音

甲申は干支によって1から60までの数の21番目を表すものですが、陰陽五行説と結びついて吉凶を判断することもあります。

陰陽五行思想での甲申・甲申の吉凶

陰陽五行思想では、十干の甲は「陽の木」、十二支の申は「陽の金」で、相剋(金剋木)となっていることから「甲申」の吉凶は「凶」となっています。

吉日・選日・暦注下段としての甲申の日

選日としては犯土の小土となっています。

犯土の期間には、土公神(どくじん)が本宮あるいは土中にいるため、土を犯してはならないとされています。

また十方暮にも当てはまります。

十方暮は万事うまく行かない凶日とされています。市販の暦では、労多くして功の少ない日などと記載されていることもあります。

日の干支が甲申(甲子から数えて21番目)から癸巳(同30番目)の間の10日間のことで、十干と十二支の五行が相剋しているものが8日も集中しているため、特別な期間と考えられるようになりました。

甲申は、十方暮の初日・1日目となっています。

納音として甲申

納音としての甲申は「井泉水(せいせんすい)」となっています。

井泉水は、地下から湧き出る井泉・井戸水を意味しています。

枯れることの無い、そして清く若々しさを表していますが、海や大河のような度量は無いということも表しています。

そこから大きな上を目指すよりは専門的な分野を目指す方が良いとされています。

占星術・四柱推命における甲申

書籍や占いの流派によって、書いてあることはかなり異なります。

社交性が高く、手先が器用で周囲の人を喜ばせると書いてあるところもあれば、不器用で面倒くさがりと書いてあるところもあり、相反した結果があります。

ただ器用・社交性が高いと書いてあるところの方がやや多くなっています。

結果がかなり異なるのは、甲が「陽の木」であり、申(猿)と実は良いマッチングだと思えば、占い結果・診断結果は良いものとなっており、木と金の相剋関係だと捉えていると占い結果・診断結果は悪くなっているようです。

以上、甲申についてでした。

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