干支

甲戌(きのえ-いぬ)・甲戌の年月日とは?吉凶(運勢)や四柱推命・納音について

甲戌(きのえ-いぬ)・甲戌の年月日とは?吉凶(運勢)や四柱推命・納音について 干支

甲戌という漢字が見かけるしカレンダーにも記載されているけど、どういう意味なんだろう?と思うことはありませんか?

甲戌は干支で11番目に位置するものであり、様々な言い伝えや吉凶に用いられています。

甲戌とはどういうものか、甲戌の日・甲戌の年についても詳しく説明します。

基本的に「甲戌」とつく日や年は「凶」となります。

甲戌の読み方は、きのえいぬ or こうじゅつ

  • 一般的な読み方:きのえ-いぬ(甲=きのえ 戌=いぬ)
  • 他の読み方(訓読み):こうぼくのいぬ
  • 他の読み方(音読み):こうじゅつ

一般的に「甲戌」であれば「きのえいぬ」と読みます。

他の読み方は日本史においてはほとんどありません。

甲戌の意味

甲戌は、十干(甲・ 乙・ 丙・ 丁…)と十二支(子・ 丑・ 寅・ 卯…)の組み合わせ60通りの中で11番目に位置する干支です。

干支は60年で一回りするので、60年を数えるのに使われていました。甲戌はその60年の中で11番目の年・11年を表しています。

甲戌の年とすると、人生50~60年の時代は、1度しか巡り合わないので、問題が無かった訳です。

元々は数詞(数を表す言葉)でしたが陰陽節・五行説等と融合していろいろな意味を持つようになりました。

戌は「いぬ」とこの場合は読みます。

甲戌の年・月・日

甲戌は、年・月・日にも割り振られています。

甲戌の年

60年周期の干支の中で11番目となる甲戌は、西暦を60で割って14が余る年となります。

実際の甲戌の年は下記のようになっています。

西暦1000年未満 14年・74年・134年・194年・254年
314年・374年・434年・494年・554年
614年・674年・734年・794年・854年
914年・974年
西暦1000年から1999年 1034年・1094年・1154年・1214年
1274年・1334年・1394年・1454年
1514年・1574年・1634年・1694年
1754年・1814年・1874年・1934年
1994年
西暦2000年以降 2054年・2114年・2174年・2234年
2294年・2354年・2414年・2474年
2534年・2594年・2654年・2714年
2774年・2834年・2894年・2954年

ただし1814年以前の記録(書物等)の場合、旧暦による甲戌の年としている場合もあります。理由は日本が新暦になったのは1873年(明治6年)からだからです。

また旧暦記載・節月記載のカレンダーの場合、旧暦や節月での干支の年を記載している場合があります。

甲戌の月

干支を月に割り振って管理していた暦もあり、甲戌の月というものが存在します。

今でも旧暦について詳しく書いてあるカレンダーだと月干支としてその月の干支が記載されている場合もあります。

月干支は60ヶ月周期になるため、西暦の下一桁が4か9(十干が甲か己)の年の9月が甲戌の月となります。

つまりここ数年だと下記が甲戌の月となります。

  • 2019年9月
  • 2024年9月
  • 2029年9月

ただし干支月は、現在3種類あります。

  • 新暦の月にそのまま割り振る干支月
  • 旧暦の月に割り振る干支月
  • 節月に割り振る干支月

今では、新暦の月にそのまま割り振ることが多いです。

甲戌の日

現在のカレンダーでも干支を日に割り振って掲載しているものがあります。

干支の日の配置は単に60個ある干支をずっと配置しているだけです。どの日にどの干支を置くというものは決まっていません。

60通りの干支が1年間をめぐるので1年で6回(稀に7回)、甲戌の日があります。

ここ数年の甲戌の日は下記の通りです。

2023年の甲戌の日

  • 1月16日(月)
  • 3月17日(金)
  • 5月16日(火)
  • 7月15日(土)
  • 9月13日(水)
  • 11月12日(日)

2024年の甲戌の日

  • 1月11日(木)
  • 3月11日(月)
  • 5月10日(金)
  • 7月9日(火)
  • 9月7日(土)
  • 11月6日(水)

2025年の甲戌の日

  • 1月5日(日)
  • 3月6日(木)
  • 5月5日(月)
  • 7月4日(金)
  • 9月2日(火)
  • 11月1日(土)
  • 12月31日(水)

甲戌の日ということで特に縁起が良いということはありません。

ただし「戌の日」は安産祈願に良い日とされており、安産祈願で人気の神社では混雑することがあります。

甲戌の吉凶(運勢)や四柱推命・占星術・納音

甲戌は干支によって1から60までの数の11番目を表すものですが、陰陽五行説と結びついて吉凶を判断することもあります。

陰陽五行思想での甲戌・甲戌の吉凶

陰陽五行思想では、十干の甲は「陽の木」、十二支の戌は「陽の土」で、相剋(木剋土)となっていることから「甲戌」の吉凶は「凶」となっています。

吉日・選日・暦注下段としての甲戌の日

選日としては犯土の5日目となっています。

犯土の期間には、土公神(どくじん)が本宮あるいは土中にいるため、土を犯してはならないとされています。

納音として甲戌

納音としての甲戌は「山頭火(さんとうか)」となっています。

四柱推命か算命学によって運勢は若干ことなりますが、火山の山頂の火・火焔を意味しています。

目立ちはするけど実力を伴わないと言われています。つまり実力を伴うことが大切という戒めにもなっているようです。

なお山頭火と言えば、ラーメン屋さんを想像する人もいるでしょうし、俳人の種田山頭火を想像する方もいるでしょう。

ラーメン屋の山頭火は、種田山頭火に由来しています。俳人の種田山頭火は別に山頭火に生まれた訳ではなく、音の響きで選んだそうです。

占星術・四柱推命における甲戌

書籍や占いの流派によって、書いてあることは異なるのが甲戌です。

防衛本能が高くため家庭をしっかり守ると説明している場合もあれば、責任感が強く周りから信用されると書いてある場合もあります。

責任感と防衛本能は異なるものですが、どちらもプラスに働けば信用されるものとなるので、ビジネス面では成功するとまとめていることが多くなっています。

以上、甲戌についてでした。

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