干支

辛酉(かのと-とり)・辛酉の年月日とは?吉凶(運勢)や四柱推命・納音について

辛酉(かのと-とり)・辛酉の年月日とは?吉凶(運勢)や四柱推命・納音について 干支

辛酉という漢字が見かけるしカレンダーにも記載されているけど、どういう意味なんだろう?と思うことはありませんか?

辛酉は干支で58番目に位置するものであり、様々な言い伝えや吉凶に用いられています。

辛酉とはどういうものか、辛酉の日・辛酉の年についても詳しく説明します。

基本的に「辛酉」とつく日や年は「吉」となります。

辛酉の読み方は、かのととり or しんきんのとり

  • 一般的な読み方:かのと-とり(辛=かのと 酉=とり)
  • 他の読み方(訓読み):しんきんのとり
  • 他の読み方(音読み):しんゆう

一般的に「辛酉」であれば「かのととり」と読みます。それ以外の読み方は現在の日本においてあまりされません。

辛酉の意味

辛酉は、十干(甲・ 乙・ 丙・ 丁…)と十二支(子・ 丑・ 寅・ 卯…)の組み合わせ60通りの中で58番目に位置する干支です。

干支は60年で一回りするので、60年を数えるのに使われていました。辛酉はその60年の中で58番目の年・58年を表しています。

辛酉の年とすると、人生50~60年の時代は、1度しか巡り合わないので、問題が無かった訳です。

元々は数詞(数を表す言葉)でしたが陰陽節・五行説等と融合していろいろな意味を持つようになりました。

「酉」は「にわとり(鶏)」を意味します。

辛酉の年・月・日

辛酉は、年・月・日にも割り振られています。

辛酉の年

60年周期の干支の中で58番目となる辛酉は、西暦を60で割って1が余る年となります。

実際の辛酉の年は下記のようになっています。

西暦1000年未満 1年・61年・121年・181年
241年・301年・361年・421年
481年・541年・601年・661年
721年・781年・841年・901年
961年
西暦1000年から1999年 1021年・1081年・1141年・1201年
1261年・1321年・1381年・1441年
1501年・1561年・1621年・1681年
1741年・1801年・1861年・1921年
1981年
西暦2000年以降 2041年・2101年・2161年・2221年
2281年・2341年・2401年・2461年
2521年・2581年・2641年・2701年
2761年・2821年・2881年・2941年

ただし1861年以前の記録(書物等)の場合、旧暦による辛酉の年としている場合もあります。理由は日本が新暦になったのは1873年(明治6年)からだからです。

また旧暦記載・節月記載のカレンダーの場合、旧暦や節月での干支の年を記載している場合があります。

なお辛酉の年は政治的変革が起こるという迷信や人の心が冷酷になりやすいという迷信があります。

辛酉の月

干支を月に割り振って管理していた暦もあり、辛酉の月というものが存在します。

今でも旧暦について詳しく書いてあるカレンダーだと月干支としてその月の干支が記載されている場合もあります。

月干支は60ヶ月周期になるため、西暦の下一桁が3か8(十干が癸か戊)の年の8月が辛酉の月となります。

つまりここ数年だと下記が辛酉の月となります。

  • 2023年8月
  • 2028年8月
  • 2033年8月

ただし干支月は、現在3種類あります。

  • 新暦の月にそのまま割り振る干支月
  • 旧暦の月に割り振る干支月
  • 節月に割り振る干支月

今では、新暦の月にそのまま割り振ることが多いです。

辛酉の日

現在のカレンダーでも干支を日に割り振って掲載しているものがあります。

干支の日の配置は単に60個ある干支をずっと配置しているだけです。どの日にどの干支を置くというものは決まっていません。

60通りの干支が1年間をめぐるので1年で6回(稀に7回)、辛酉の日があります。

ここ数年の辛酉の日は下記の通りです。

2023年の辛酉の日

  • 1月3日(火)
  • 3月4日(土)
  • 5月3日(水)
  • 7月2日(日)
  • 8月31日(木)
  • 10月30日(月)
  • 12月29日(金)

2024年の辛酉の日

  • 2月27日(火)
  • 4月27日(土)
  • 6月26日(水)
  • 8月25日(日)
  • 10月24日(木)
  • 12月23日(月)

2025年の辛酉の日

  • 2月21日(金)
  • 4月22日(火)
  • 6月21日(土)
  • 8月20日(水)
  • 10月19日(日)
  • 12月18日(木)

辛酉の日ということで特に縁起が良いということはありません。

辛酉の吉凶(運勢)や四柱推命・占星術・納音

辛酉は干支によって1から60までの数の58番目を表すものですが、陰陽五行説と結びついて吉凶を判断することもあります。

陰陽五行思想での辛酉・辛酉の吉凶

陰陽五行思想では、十干の辛は「陰の金」、十二支の酉は「陰の金」で、比和となっていることから「辛酉」の吉凶は「吉」となっています。

吉日・選日・暦注下段としての辛酉の日

辛酉は選日の「八専(はっせん)」に該当します。

元々は吉はますます吉になり、凶はますます凶となるとされていましたが、次第に凶の性質のみが強調されるようになり、現在では、何事もうまく行かない凶日とされています。

八専は、日の干支が壬子(甲子から数えて49番目)から癸亥(同60番目)の間の12日間の中に干、支ともに同じ五行となるものが壬子、甲寅、乙卯、丁巳、己未、庚申、辛酉、癸亥と8日あるため八専と総称されています。

辛酉は、八専期間の10日目、八専の7日目となります。

納音として辛酉

納音としての辛酉は「柘榴木(ざくろぼく)」となっています。

柘榴は「ざくろ」と読みます。柘榴木でザクロの木と言う意味です。

柘榴は見た目は悪いけど実は充実しているということで、一見つきあいくく見えるけど、実際付き合ってみると良い人ということを表しています。

占星術・四柱推命における辛酉

書籍や占いの流派によって、書いてあることは異なりますが、辛酉は総じて「すばらしいセンスを持っている」と書いてあります。

しかしその他のことは、占い・流派によってかなり異なります。

  • 単純である
  • 神経質である
  • 学者・研究職向き
  • 芸術家向き

学者・研究職と芸術家向きは紙一重で、なにか1つに没頭することと考えれば根底は同じなのかもしれませんが、神経質と単純は相反するものであり、占いでもいろいろな結果が出るものだと思いませんか?

以上、辛酉についてでした。

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