庚午という漢字が見かけるしカレンダーにも記載されているけど、どういう意味なんだろう?と思うことはありませんか?
庚午は干支で7番目に位置するものであり、様々な言い伝えや吉凶に用いられています。
庚午とはどういうものか、庚午の日・庚午の年についても詳しく説明します。
基本的に「庚午」とつく日や年は「凶」となります。
庚午の読み方は、かのえうま or こうご
- 一般的な読み方:かのえ-うま(庚=かのえ 午=うま)
- 他の読み方(訓読み):こうきんのうま
- 他の読み方(音読み):こうご
一般的に「庚午」であれば「かのえうま」と読みます。
広島県には「庚午」という地名があり「こうご」と読みます。この「庚午」が整備されたのが1870年(庚午の年)でした。
最近だと漫画で「庚午(こうご)」と名付けられたキャラクターが登場することもあります。
庚午の意味
庚午は、十干(甲・ 乙・ 丙・ 丁…)と十二支(子・ 丑・ 寅・ 卯…)の組み合わせ60通りの中で7番目に位置する干支です。
干支は60年で一回りするので、60年を数えるのに使われていました。庚午はその60年の中で7番目の年・7年を表しています。
庚午の年とすると、人生50~60年の時代は、1度しか巡り合わないので、問題が無かった訳です。
元々は数詞(数を表す言葉)でしたが陰陽節・五行説等と融合していろいろな意味を持つようになりました。
「午」は「うま」を意味します。「牛」と漢字が似ているため、見間違いで牛と思う人もいるようです。
庚午の年・月・日
庚午は、年・月・日にも割り振られています。
庚午の年
60年周期の干支の中で7番目となる庚午は、西暦を60で割って10が余る年となります。
実際の庚午の年は下記のようになっています。
西暦1000年未満 | 10年・70年・130年・190年・250年 310年・370年・430年・490年・550年 610年・670年・730年・790年・850年 910年・970年・ |
西暦1000年から1999年 | 1030年・1090年・1150年・1210年 1270年・1330年・1390年・1450年 1510年・1570年・1630年・1690年 1750年・1810年・1870年・1930年 1990年 |
西暦2000年以降 | 2050年・2110年・2170年・2230年 2290年・2350年・2410年・2470年 2530年・2590年・2650年・2710年 2770年・2830年・2890年・2950年 |
ただし1870年以前の記録(書物等)の場合、旧暦による庚午の年としている場合もあります。理由は日本が新暦になったのは1873年(明治6年)からだからです。
また旧暦記載・節月記載のカレンダーの場合、旧暦や節月での干支の年を記載している場合があります。
庚午の月
干支を月に割り振って管理していた暦もあり、庚午の月というものが存在します。
今でも旧暦について詳しく書いてあるカレンダーだと月干支としてその月の干支が記載されている場合もあります。
月干支は60ヶ月周期になるため、西暦の下一桁が4か9(十干が甲か己)の年の5月が庚午の月となります。
つまりここ数年だと下記が庚午の月となります。
- 2019年5月
- 2024年5月
- 2029年5月
ただし干支月は、現在3種類あります。
- 新暦の月にそのまま割り振る干支月
- 旧暦の月に割り振る干支月
- 節月に割り振る干支月
今では、新暦の月にそのまま割り振ることが多いです。
庚午の日
現在のカレンダーでも干支を日に割り振って掲載しているものがあります。
干支の日の配置は単に60個ある干支をずっと配置しているだけです。どの日にどの干支を置くというものは決まっていません。
ここ数年の庚午の日は下記の通りです。
2023年の庚午の日
- 1月12日(木)
- 3月13日(月)
- 5月12日(金)
- 7月11日(火)
- 9月9日(土)
- 11月8日(水)
2024年の庚午の日
- 1月7日(日)
- 3月7日(木)
- 5月6日(月)
- 7月5日(金)
- 9月3日(火)
- 11月2日(土)
2025年の庚午の日
- 1月1日(水)
- 3月2日(日)
- 5月1日(木)
- 6月30日(月)
- 8月29日(金)
- 10月28日(火)
- 12月27日(土)
庚午の日ということで特に縁起が良いということはありませんが、午の日としては稲荷神社に行くと効果がある日と言われています。
特に2月最初の午の日は全国の稲荷神社で「初午祭」が開催され、参拝するとご利益がより高まると言われています。
また初午の日にはいなり寿司を食べると良いとされています。
午の日は、稲荷神の縁日にもなっています。
庚午の吉凶(運勢)や四柱推命・占星術・納音
庚午は干支によって1から60までの数の7番目を表すものですが、陰陽五行説と結びついて吉凶を判断することもあります。
陰陽五行思想での庚午・庚午の吉凶
陰陽五行思想では、十干の庚は「陽の金」、十二支の午は「陽の火」で、相剋(火剋金)となっていることから「庚午」の吉凶は「凶」となっています。
吉日・選日・暦注下段としての庚午の日
選日としては犯土の初日となっています。
犯土の期間には、土公神(どくじん)が本宮あるいは土中にいるため、土を犯してはならないとされています。
暦注下段としては、神吉日・大明日に当てられていることがあります。
- 神吉日:33種類の干支に配当されており、庚午の日にも配当
- 大明日:25もしくは21・19の干支の日に配置されますが、25の説で庚午が配置
納音として庚午
納音としての庚午は「路傍土(ろぼうど)」となっています。
四柱推命か算命学によって運勢は若干ことなりますが、「路傍土」は人々によって踏み固められた道の土のことを意味しています。
踏み固められていることから頑固と言われており、意識の切り替えが下手とされていますが、真面目でゆっくりと形成されていく大器晩成型と言われています。
占星術・四柱推命における庚午
書籍や占いの流派によって、書いてあることは異なりますが多くの書籍・流派で共通しているのは国の高位高官、大きな会社の上層部とつながりを持ったり、その地位に上り詰めることが多いとしていることです。
反面、プライバシーを重視したり、人との間に距離を作るとも言われています。
また物事をはっきりと言うタイプとも言われています。
以上、庚午についてでした。
干支
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
甲子 | 乙丑 | 丙寅 | 丁卯 | 戊辰 | 己巳 |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
庚午 | 辛未 | 壬申 | 癸酉 | 甲戌 | 乙亥 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
丙子 | 丁丑 | 戊寅 | 己卯 | 庚辰 | 辛巳 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
壬午 | 癸未 | 甲申 | 乙酉 | 丙戌 | 丁亥 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
戊子 | 己丑 | 庚寅 | 辛卯 | 壬辰 | 癸巳 |
31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 |
甲午 | 乙未 | 丙申 | 丁酉 | 戊戌 | 己亥 |
37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 |
庚子 | 辛丑 | 壬寅 | 癸卯 | 甲辰 | 乙巳 |
43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 |
丙午 | 丁未 | 戊申 | 己酉 | 庚戌 | 辛亥 |
49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 |
壬子 | 癸丑 | 甲寅 | 乙卯 | 丙辰 | 丁巳 |
55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 |
戊午 | 己未 | 庚申 | 辛酉 | 壬戌 | 癸亥 |
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