庚辰という漢字が見かけるしカレンダーにも記載されているけど、どういう意味なんだろう?と思うことはありませんか?
庚辰は干支で17番目に位置するものであり、様々な言い伝えや吉凶に用いられています。
庚辰とはどういうものか、庚辰の日・庚辰の年についても詳しく説明します。
基本的に「庚辰」とつく日や年は「吉」となります。
庚辰の読み方は、かのえたつ or こうしん
- 一般的な読み方:かのえ-たつ(庚=かのえ 庚辰=たつ)
- 他の読み方(訓読み):こうきんのたつ
- 他の読み方(音読み):こうしん
一般的に「庚辰」であれば「かのえたつ」と読みます。
他の読み方をするのは極稀です。
庚辰の意味
庚辰は、十干(甲・ 乙・ 丙・ 丁…)と十二支(子・ 丑・ 寅・ 卯…)の組み合わせ60通りの中で17番目に位置する干支です。
干支は60年で一回りするので、60年を数えるのに使われていました。庚辰はその60年の中で17番目の年・17年を表しています。
庚辰の年とすると、人生50~60年の時代は、1度しか巡り合わないので、問題が無かった訳です。
元々は数詞(数を表す言葉)でしたが陰陽節・五行説等と融合していろいろな意味を持つようになりました。
辰は「たつ」と読み、「龍・竜」を意味します。十二支で唯一の伝説上の生き物です。
庚辰の年・月・日
庚辰は、年・月・日にも割り振られています。
庚辰の年
60年周期の干支の中で17番目となる庚辰は、西暦を60で割って20が余る年となります。
実際の庚辰の年は下記のようになっています。
西暦1000年未満 | 20年・80年・140年・200年・260年 320年・380年・440年・500年・560年 620年・680年・740年・800年・860年 920年・980年 |
西暦1000年から1999年 | 1040年・1100年・1160年・1220年 1280年・1340年・1400年・1460年 1520年・1580年・1640年・1700年 1760年・1820年・1880年・1940年 |
西暦2000年以降 | 2000年・2060年・2120年・2180年 2240年・2300年・2360年・2420年 2480年・2540年・2600年・2660年 2720年・2780年・2840年・2900年 2960年 |
ただし1820年以前の記録(書物等)の場合、旧暦による庚辰の年としている場合もあります。理由は日本が新暦になったのは1873年(明治6年)からだからです。
また旧暦記載・節月記載のカレンダーの場合、旧暦や節月での干支の年を記載している場合があります。
庚辰の月
干支を月に割り振って管理していた暦もあり、庚辰の月というものが存在します。
今でも旧暦について詳しく書いてあるカレンダーだと月干支としてその月の干支が記載されている場合もあります。
月干支は60ヶ月周期になるため、西暦の下一桁が0か5(十干が庚か乙)の年の3月が庚辰の月となります。
つまりここ数年だと下記が庚辰の月となります。
- 2020年3月
- 2025年3月
- 2030年3月
ただし干支月は、現在3種類あります。
- 新暦の月にそのまま割り振る干支月
- 旧暦の月に割り振る干支月
- 節月に割り振る干支月
今では、新暦の月にそのまま割り振ることが多いです。
庚辰の日
現在のカレンダーでも干支を日に割り振って掲載しているものがあります。
干支の日の配置は単に60個ある干支をずっと配置しているだけです。どの日にどの干支を置くというものは決まっていません。
60通りの干支が1年間をめぐるので1年で6回(稀に7回)、庚辰の日があります。
ここ数年の庚辰の日は下記の通りです。
2023年の庚辰の日
- 1月22日(日)
- 3月23日(木)
- 5月22日(月)
- 7月21日(金)
- 9月19日(火)
- 11月18日(土)
2024年の庚辰の日
- 1月17日(水)
- 3月17日(日)
- 5月16日(木)
- 7月15日(月)
- 9月13日(金)
- 11月12日(火)
2025年の庚辰の日
- 1月11日(土)
- 3月12日(水)
- 5月11日(日)
- 7月10日(木)
- 9月8日(月)
- 11月7日(金)
庚辰の日ということで特に縁起が良いということはありません。
ただし初代天皇である「神武天皇」が生まれた日が庚辰の日とされています。
庚辰の吉凶(運勢)や四柱推命・占星術・納音
庚辰は干支によって1から60までの数の番目を表すものですが、陰陽五行説と結びついて吉凶を判断することもあります。
陰陽五行思想での庚辰・庚辰の吉凶
陰陽五行思想では、十干の庚は「陽の金」、十二支の辰は「陽の土」で、相生(土生金)となっていることから「庚辰」の吉凶は「吉」となっています。
吉日・選日・暦注下段としての庚辰の日
選日としては犯土の小土となっています。
犯土の期間には、土公神(どくじん)が本宮あるいは土中にいるため、土を犯してはならないとされています。
納音として庚辰
納音としての庚辰は「白鑞金(はくろうきん)」となっています。
白鑞金とは「錫(すず)」という金属のことです。
金属の中でも融けやすい性質や柔らかい性質をもち、柔軟に臨機応変に使えることから、臨機応変に対応出来る性質を持っていることを意味します。
占星術・四柱推命における庚辰
書籍や占いの流派によって、書いてあることは異なりますが、金運を持っていることを多くの流派・書籍で共通して書かれています。
また行動派であり、変化にも対応しやすい性格だと書いてある場合も多くあります。
反面、納音の属性が金属ということにこだわっている流派だと頑固・協調性が無いとしている場合があります。
柔らかい金属だから柔軟性があると見るか、金属だから堅い・頑固と見るか、流派によってかなり異なっています。
中国の占星術に重点を置いている場合、非常に金運を持っている反面、健康に問題が出ることがあると書かれているので、健康特に肺関係には気をつけた方が良いようです。
以上、庚辰についてでした。
干支
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
甲子 | 乙丑 | 丙寅 | 丁卯 | 戊辰 | 己巳 |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
庚午 | 辛未 | 壬申 | 癸酉 | 甲戌 | 乙亥 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
丙子 | 丁丑 | 戊寅 | 己卯 | 庚辰 | 辛巳 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
壬午 | 癸未 | 甲申 | 乙酉 | 丙戌 | 丁亥 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
戊子 | 己丑 | 庚寅 | 辛卯 | 壬辰 | 癸巳 |
31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 |
甲午 | 乙未 | 丙申 | 丁酉 | 戊戌 | 己亥 |
37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 |
庚子 | 辛丑 | 壬寅 | 癸卯 | 甲辰 | 乙巳 |
43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 |
丙午 | 丁未 | 戊申 | 己酉 | 庚戌 | 辛亥 |
49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 |
壬子 | 癸丑 | 甲寅 | 乙卯 | 丙辰 | 丁巳 |
55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 |
戊午 | 己未 | 庚申 | 辛酉 | 壬戌 | 癸亥 |
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