干支

庚戌(かのえ-いぬ)・庚戌の年月日とは?吉凶(運勢)や四柱推命・納音について

庚戌(かのえ-いぬ)・庚戌の年月日とは?吉凶(運勢)や四柱推命・納音について 干支

庚戌という漢字が見かけるしカレンダーにも記載されているけど、どういう意味なんだろう?と思うことはありませんか?

庚戌は干支で47番目に位置するものであり、様々な言い伝えや吉凶に用いられています。

庚戌とはどういうものか、庚戌の日・庚戌の年についても詳しく説明します。

基本的に「庚戌」とつく日や年は「吉」となります。

庚戌の読み方は、かのえいぬ or こうきんのいぬ

  • 一般的な読み方:かのえ-いぬ(庚=かのえ 戌=いぬ)
  • 他の読み方(訓読み):こうきんのいぬ
  • 他の読み方(音読み):こうじゅつ

一般的に「庚戌」であれば「かのえいぬ」と読みます。それ以外の読み方はほとんどされません。

庚戌の意味

庚戌は、十干(甲・ 乙・ 丙・ 丁…)と十二支(子・ 丑・ 寅・ 卯…)の組み合わせ60通りの中で47番目に位置する干支です。

干支は60年で一回りするので、60年を数えるのに使われていました。庚戌はその60年の中で47番目の年・47年を表しています。

庚戌の年とすると、人生50~60年の時代は、1度しか巡り合わないので、問題が無かった訳です。

元々は数詞(数を表す言葉)でしたが陰陽節・五行説等と融合していろいろな意味を持つようになりました。

「戌」は「いぬ(犬)」を意味します。

庚戌の年・月・日

庚戌は、年・月・日にも割り振られています。

庚戌の年

60年周期の干支の中で47番目となる庚戌は、西暦を60で割って50が余る年となります。

実際の庚戌の年は下記のようになっています。

西暦1000年未満 50年・110年・170年・230年
290年・350年・410年・470年
530年・590年・650年・710年
770年・830年・890年・950年
西暦1000年から1999年 1010年・1070年・1130年・1190年
1250年・1310年・1370年・1430年
1490年・1550年・1610年・1670年
1730年・1790年・1850年・1910年
1970年
西暦2000年以降 2030年・2090年・2150年・2210年
2270年・2330年・2390年・2450年
2510年・2570年・2630年・2690年
2750年・2810年・2870年・2930年
2990年

ただし1850年以前の記録(書物等)の場合、旧暦による庚戌の年としている場合もあります。理由は日本が新暦になったのは1873年(明治6年)からだからです。

また旧暦記載・節月記載のカレンダーの場合、旧暦や節月での干支の年を記載している場合があります。

庚戌の月

干支を月に割り振って管理していた暦もあり、庚戌の月というものが存在します。

今でも旧暦について詳しく書いてあるカレンダーだと月干支としてその月の干支が記載されている場合もあります。

月干支は60ヶ月周期になるため、西暦の下一桁が2か7(十干が壬か丁)の年の9月が庚戌の月となります。

つまりここ数年だと下記が庚戌の月となります。

  • 2022年9月
  • 2027年9月
  • 2032年9月

ただし干支月は、現在3種類あります。

  • 新暦の月にそのまま割り振る干支月
  • 旧暦の月に割り振る干支月
  • 節月に割り振る干支月

今では、新暦の月にそのまま割り振ることが多いです。

庚戌の日

現在のカレンダーでも干支を日に割り振って掲載しているものがあります。

干支の日の配置は単に60個ある干支をずっと配置しているだけです。どの日にどの干支を置くというものは決まっていません。

60通りの干支が1年間をめぐるので1年で6回(稀に7回)、庚戌の日があります。

ここ数年の庚戌の日は下記の通りです。

2023年の庚戌の日

  • 2月21日(火)
  • 4月22日(土)
  • 6月21日(水)
  • 8月20日(日)
  • 10月19日(木)
  • 12月18日(月)

2024年の庚戌の日

  • 2月16日(金)
  • 4月16日(火)
  • 6月15日(土)
  • 8月14日(水)
  • 10月13日(日)
  • 12月12日(木)

2025年の庚戌の日

  • 2月10日(月)
  • 4月11日(金)
  • 6月10日(火)
  • 8月9日(土)
  • 10月8日(水)
  • 12月7日(日)

庚戌の日ということで特に縁起が良いということはありません。

ただし「戌の日」であり、安産に良い日とされており安産祈願に神社を訪れる人も多くなっています。

庚戌の吉凶(運勢)や四柱推命・占星術・納音

庚戌は干支によって1から60までの数の47番目を表すものですが、陰陽五行説と結びついて吉凶を判断することもあります。

陰陽五行思想での庚戌・庚戌の吉凶

陰陽五行思想では、十干の庚は「陽の金」、十二支の戌は「陽の土」で、相生(土生金)となっていることから「庚戌」の吉凶は「吉」となっています。

吉日・選日・暦注下段としての庚戌の日

暦注下段の大明日(だいみょうにち)に該当します。

「大明」は天地が開通して、隅々まで太陽の日が照る日という意味であり、全ての吉事・善事に用いて大吉です。特に建築・移転・旅行に良いとされています。

25もしくは21・19の干支の日に配置されますが、すべてのパターンで庚戌が配置されます。

納音として庚戌

納音としての庚戌は「釵釧金(さいせんきん)」となっています。

釵釧は「かんざし」を意味します。釵釧金は、かんざしになった金を意味します。

かんざしは髪に使う装飾品であり、髪をまとめるものでもあります。つまり明るくさせる・場を華やかにするとともに、まとめる能力がある性質を意味します。

占星術・四柱推命における庚戌

書籍や占いの流派によって、書いてあることは異なりますが、庚戌は概ね礼儀正しく勤勉家であるとされています。

ただ占いの流派によって、かなりの診断結果が異なります。

  • あまり話を聞いてもらえない
  • 地味に粘り強く使命を果たそうとする
  • 融通が利かない

見方を変えれば上記の3つとも頑固ではあるけど、自分の道を進むような性格とも捉えられますね。

以上、庚戌についてでした。

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