干支

丙午(ひのえ-うま)・丙午の年月日とは?吉凶(運勢)や四柱推命・納音について

丙午(ひのえ-うま)・丙午の年月日とは?吉凶(運勢)や四柱推命・納音について 干支

丙午という漢字が見かけるしカレンダーにも記載されているけど、どういう意味なんだろう?と思うことはありませんか?

丙午は干支で43番目に位置するものであり、様々な言い伝えや吉凶に用いられています。

丙午とはどういうものか、丙午の日・丙午の年についても詳しく説明します。

基本的に「丙午」とつく日や年は「吉」となります。ただし迷信的に「凶」と見られていることが多いです。

丙午の読み方は、ひのえうま or へいご

  • 一般的な読み方:ひのえ-うま(丙=ひのえ 午=うま)
  • 他の読み方(訓読み):
  • 他の読み方(音読み):へいご

一般的に「丙午」であれば「きのとみ」と読みます。人名で「丙午(へいご)」と名付けられた人もいます。

丙午の意味

丙午は、十干(甲・ 乙・ 丙・ 丁…)と十二支(子・ 丑・ 寅・ 卯…)の組み合わせ60通りの中で43番目に位置する干支です。

干支は60年で一回りするので、60年を数えるのに使われていました。丙午はその60年の中で43番目の年・43年を表しています。

丙午の年とすると、人生50~60年の時代は、1度しか巡り合わないので、問題が無かった訳です。

元々は数詞(数を表す言葉)でしたが陰陽節・五行説等と融合していろいろな意味を持つようになりました。

「午」は「うま(馬)」を意味します。

丙午の年・月・日

丙午は、年・月・日にも割り振られています。

丙午の年

60年周期の干支の中で43番目となる丙午は、西暦を60で割って46が余る年となります。

実際の丙午の年は下記のようになっています。

西暦1000年未満 46年・106年・166年・226年
286年・346年・406年・466年
526年・586年・646年・706年
766年・826年・886年・946年
西暦1000年から1999年 1006年・1066年・1126年・1186年
1246年・1306年・1366年・1426年
1486年・1546年・1606年・1666年
1726年・1786年・1846年・1906年
1966年
西暦2000年以降 2026年・2086年・2146年・2206年
2266年・2326年・2386年・2446年
2506年・2566年・2626年・2686年
2746年・2806年・2866年・2926年
2986年

ただし1846年以前の記録(書物等)の場合、旧暦による丙午の年としている場合もあります。理由は日本が新暦になったのは1873年(明治6年)からだからです。

また旧暦記載・節月記載のカレンダーの場合、旧暦や節月での干支の年を記載している場合があります。

なお記録が残る1906年・1966年の丙午の年は出生数が落ち込んだ年として割と知られています(後述)。

丙午の月

干支を月に割り振って管理していた暦もあり、丙午の月というものが存在します。

今でも旧暦について詳しく書いてあるカレンダーだと月干支としてその月の干支が記載されている場合もあります。

月干支は60ヶ月周期になるため、西暦の下一桁が2か7(十干が壬か丁)の年の5月が丙午の月となります。

つまりここ数年だと下記が丙午の月となります。

  • 2022年5月
  • 2027年5月
  • 2032年5月

ただし干支月は、現在3種類あります。

  • 新暦の月にそのまま割り振る干支月
  • 旧暦の月に割り振る干支月
  • 節月に割り振る干支月

今では、新暦の月にそのまま割り振ることが多いです。

丙午の日

現在のカレンダーでも干支を日に割り振って掲載しているものがあります。

干支の日の配置は単に60個ある干支をずっと配置しているだけです。どの日にどの干支を置くというものは決まっていません。

60通りの干支が1年間をめぐるので1年で6回(稀に7回)、丙午の日があります。

ここ数年の丙午の日は下記の通りです。

2023年の丙午の日

  • 2月17日(金)
  • 4月18日(火)
  • 6月17日(土)
  • 8月16日(水)
  • 10月15日(日)
  • 12月14日(木)

2024年の丙午の日

  • 2月12日(月)
  • 4月12日(金)
  • 6月11日(火)
  • 8月10日(土)
  • 10月9日(水)
  • 12月8日(日)

2025年の丙午の日

  • 2月6日(木)
  • 4月7日(月)
  • 6月6日(金)
  • 8月5日(火)
  • 10月4日(土)
  • 12月3日(水)

丙午の日ということで特に縁起が良いということはありません。

ただし四柱推命において帝旺、宿命星日刃がつき、男女とも異常なまでに強い性格となり結婚相手との間に支障をきたしやすいと言われることがあります(後述)。

丙午の吉凶(運勢)や四柱推命・占星術・納音

丙午は干支によって1から60までの数の43番目を表すものですが、陰陽五行説と結びついて吉凶を判断することもあります。

陰陽五行思想での丙午・丙午の吉凶

陰陽五行思想では、十干の丙は「陽の火」、十二支の午は「陽の火」で、比和となっていることから「丙午」の吉凶は「吉」となっています。

ただし陽の火と陽の火が重なっているため、火事が多い年になるという迷信が現在でも言われることがあります。

吉日・選日・暦注下段としての丙午の日

選日の「天一天上(てんいちてんじょう)」に該当します。

天一天上は天一神(てんいちじん、てんいつじん)という神様がいて、地上と天上を行き来しており、天上に帰っている期間を天一天上と言い、天一神の祟りが無くなるとして吉日とされています。

日干支の癸巳(30番)から戊申(45番)までの16日間が天一天上の期間とされています。

丙午は、天一天上の14日目となっています。

納音として丙午

音としての丙午は「天河水(てんがすい)」となっています。

天から降る雨や雪が集まって出来た大河を意味しています。

万物を潤し、多くの人に親しまれるとされています。

ただし気まぐれで移り気なところもあるので注意が必要と戒められています。

占星術・四柱推命における丙午

書籍や占いの流派によって、書いてあることは異なりますが、丙午はプライドが高く上昇志向であると書かれていることが多くなっています。しかし明るい性格とされています。

また陽気で派手好きと書いてあるところもそれなりにあります。

占いの流派によっては下記のように書かれていることがあります。

  • 自分のことを隠さずに表に出せる強さがある
  • 人生で大きな成功をおさめる
  • 短期である

ただ一般的に丙午は四柱推命において十二運が最強の帝旺、宿命星日刃がつき、男女とも異常なまでに強い性格となり結婚相手との間に支障をきたしやすいとされることが多くなっています。

丙午にまつわる迷信

丙午の年に生まれた女性は気性が激しく、夫の命を縮めるという迷信があります。

これは、江戸時代の初期の「丙午の年には火災が多い」という迷信(九星の影響)が、八百屋お七が丙午の生まれだとされたことから、女性の結婚に関する迷信に変化して広まって行ったとされています。

八百屋お七とは、、江戸時代前期、江戸本郷の八百屋の娘で、恋人に会いたい一心で放火事件を起こし火刑に処されたとされる少女のことです。

また中国でも丙午は子供に生まれてほしくないと考えられていました。

その迷信は明治期・昭和期にも根強く残っており、1906年(明治39年)では前年よりも出生率が約4%現象し、1966年(昭和41年)では前年よりも出生率が25%も下がっています。

丙午の出生数を表すグラフ

1966年においては、子供を生んだ家庭に嫌がらせをするといった悪質な行為も見られたそうです。

占いを信じすぎて、出生率が低下するなんて信じられないことですが、そういうこともあったことは知っておいても良いかもしれません。

ただ丙午の女性に何人か知りあいがいますが、みんなとても気さくで素晴らしい人が多いので、本当に迷信に過ぎないと思いました。

また四柱推命において「丙午の日」に生まれた人は、十二運が最強の帝旺、宿命星日刃がつき、男女とも異常なまでに強い性格となり結婚相手との間に支障をきたしやすいとされています。

男性はワンマンな亭主関白、女性もカカア天下で、家長になるべき夫の面目丸潰れになることから「夫を食い殺す」などの迷信が生まれたものと推測されており、このことも丙午があまりよく思われてない要因の1つになっていると言われています。

あくまでも迷信なので、気にしないのが1番です。

以上、丙午についてでした。

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