丙戌という漢字が見かけるしカレンダーにも記載されているけど、どういう意味なんだろう?と思うことはありませんか?
丙戌は干支で23番目に位置するものであり、様々な言い伝えや吉凶に用いられています。
丙戌とはどういうものか、丙戌の日・丙戌の年についても詳しく説明します。
基本的に「丙戌」とつく日や年は「吉」となります。
丙戌の読み方は、ひのえいぬ or へいじゅつ
- 一般的な読み方:ひのえ-いぬ(丙=ひのえ 戌=いぬ)
- 他の読み方(訓読み):へいかのいぬ
- 他の読み方(音読み):へいじゅつ
一般的に「丙戌」であれば「ひのえいぬ」と読みます。
それ以外の読み方はほとんどされませんし、使われたこともほとんどありません。
丙戌の意味
丙戌は、十干(甲・ 乙・ 丙・ 丁…)と十二支(子・ 丑・ 寅・ 卯…)の組み合わせ60通りの中で23番目に位置する干支です。
干支は60年で一回りするので、60年を数えるのに使われていました。丙戌はその60年の中で23番目の年・23年を表しています。
丙戌の年とすると、人生50~60年の時代は、1度しか巡り合わないので、問題が無かった訳です。
元々は数詞(数を表す言葉)でしたが陰陽節・五行説等と融合していろいろな意味を持つようになりました。
「戌」は「いぬ(犬)」を意味します。
丙戌の年・月・日
丙戌は、年・月・日にも割り振られています。
丙戌の年
60年周期の干支の中で23番目となる丙戌は、西暦を60で割って26が余る年となります。
実際の丙戌の年は下記のようになっています。
西暦1000年未満 | 26年・86年・146年・206年・266年 326年・386年・446年・506年・566年 626年・686年・746年・806年・866年 926年・986年 |
西暦1000年から1999年 | 1046年・1106年・1166年・1226年 1286年・1346年・1406年・1466年 1526年・1586年・1646年・1706年 1766年・1826年・1886年・1946年 |
西暦2000年以降 | 2006年・2066年・2126年・2186年 2246年・2306年・2366年・2426年 2486年・2546年・2606年・2666年 2726年・2786年・2846年・2906年 2966年 |
ただし1826年以前の記録(書物等)の場合、旧暦による丙戌の年としている場合もあります。理由は日本が新暦になったのは1873年(明治6年)からだからです。
また旧暦記載・節月記載のカレンダーの場合、旧暦や節月での干支の年を記載している場合があります。
丙戌の月
干支を月に割り振って管理していた暦もあり、丙戌の月というものが存在します。
今でも旧暦について詳しく書いてあるカレンダーだと月干支としてその月の干支が記載されている場合もあります。
月干支は60ヶ月周期になるため、西暦の下一桁が0か5(十干が庚か乙)の年の9月が丙戌の月となります。
つまりここ数年だと下記が丙戌の月となります。
- 2020年9月
- 2025年9月
- 2030年9月
ただし干支月は、現在3種類あります。
- 新暦の月にそのまま割り振る干支月
- 旧暦の月に割り振る干支月
- 節月に割り振る干支月
丙戌の日
現在のカレンダーでも干支を日に割り振って掲載しているものがあります。
干支の日の配置は単に60個ある干支をずっと配置しているだけです。どの日にどの干支を置くというものは決まっていません。
60通りの干支が1年間をめぐるので1年で6回(稀に7回)、丙戌の日があります。
ここ数年の丙戌の日は下記の通りです。
2023年の丙戌の日
- 1月28日(土)
- 3月29日(水)
- 5月28日(日)
- 7月27日(木)
- 9月25日(月)
- 11月24日(金)
2024年の丙戌の日
- 1月23日(火)
- 3月23日(土)
- 5月22日(水)
- 7月21日(日)
- 9月19日(木)
- 11月18日(月)
2025年の丙戌の日
- 1月17日(金)
- 3月18日(火)
- 5月17日(土)
- 7月16日(水)
- 9月14日(日)
- 11月13日(木)
丙戌の日ということで特に縁起が良いということはありません。
ただし「戌の日」は安産祈願に良い日とされ、神社で安産祈願に訪れる人が多くなります。
丙戌の吉凶(運勢)や四柱推命・占星術・納音
丙戌は干支によって1から60までの数の23番目を表すものですが、陰陽五行説と結びついて吉凶を判断することもあります。
陰陽五行思想での丙戌・丙戌の吉凶
陰陽五行思想では、十干の丙は「陽の火」、十二支の戌は「陽の土」で、相生(火生土)となっていることから「丙戌」の吉凶は「吉」となっています。
吉日・選日・暦注下段としての丙戌の日
選日である十方暮に当てはまります。
十方暮は万事うまく行かない凶日とされています。市販の暦では、労多くして功の少ない日などと記載されていることもあります。
日の干支が甲申(甲子から数えて21番目)から癸巳(同30番目)の間の10日間のことで、十干と十二支の五行が相剋しているものが8日も集中しているため、特別な期間と考えられるようになりました。
乙酉は、十方暮の3日目となっています。本来なら間日(影響が無い日)ですが十方暮では影響があることになっています。
納音として丙戌
納音としての丙戌は「屋上土(おくじょうど)」となっています。
屋上土は屋根の上の土という意味となっています。
安定性はあり精神面で優れているものの、愛情や包容力に乏しく、積極性に欠けていると言われています。
占星術・四柱推命における丙戌
書籍や占いの流派によって、書いてあることは異なりますが、安定性がある・華やかで品格があると書かれていることが多くなっています。
またどこか控えめな雰囲気がある・自己主張が上手くないと書かれていることもあります。
陽を浴びてゆっくり寝ている戌(犬)から想像して書かれている占い・診断結果が多くなっています。
以上、丙戌の日についてでした。
干支
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
甲子 | 乙丑 | 丙寅 | 丁卯 | 戊辰 | 己巳 |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
庚午 | 辛未 | 壬申 | 癸酉 | 甲戌 | 乙亥 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
丙子 | 丁丑 | 戊寅 | 己卯 | 庚辰 | 辛巳 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
壬午 | 癸未 | 甲申 | 乙酉 | 丙戌 | 丁亥 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
戊子 | 己丑 | 庚寅 | 辛卯 | 壬辰 | 癸巳 |
31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 |
甲午 | 乙未 | 丙申 | 丁酉 | 戊戌 | 己亥 |
37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 |
庚子 | 辛丑 | 壬寅 | 癸卯 | 甲辰 | 乙巳 |
43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 |
丙午 | 丁未 | 戊申 | 己酉 | 庚戌 | 辛亥 |
49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 |
壬子 | 癸丑 | 甲寅 | 乙卯 | 丙辰 | 丁巳 |
55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 |
戊午 | 己未 | 庚申 | 辛酉 | 壬戌 | 癸亥 |
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