己丑という漢字が見かけるしカレンダーにも記載されているけど、どういう意味なんだろう?と思うことはありませんか?
己丑は干支で26番目に位置するものであり、様々な言い伝えや吉凶に用いられています。
己丑とはどういうものか、己丑の日・己丑の年についても詳しく説明します。
基本的に「己丑」とつく日や年は「吉」となります。
己丑の読み方は、つちのとうし or きどのうし
- 一般的な読み方:つちのと-うし(己=つちのと 丑=うし)
- 他の読み方(訓読み):きどのうし
- 他の読み方(音読み):きちゅう
一般的に「己丑」であれば「つちのとうし」と読みます。
それ以外の読み方はほとんどされませんし、使われたこともほとんどありません。
己丑の意味
己丑は、十干(甲・ 乙・ 丙・ 丁…)と十二支(子・ 丑・ 寅・ 卯…)の組み合わせ60通りの中で26番目に位置する干支です。
干支は60年で一回りするので、60年を数えるのに使われていました。己丑はその60年の中で26番目の年・26年を表しています。
己丑の年とすると、人生50~60年の時代は、1度しか巡り合わないので、問題が無かった訳です。
元々は数詞(数を表す言葉)でしたが陰陽節・五行説等と融合していろいろな意味を持つようになりました。
「丑」は「うし(牛)」を意味します。
己丑の年・月・日
己丑は、年・月・日にも割り振られています。
己丑の年
60年周期の干支の中で26番目となる己丑は、西暦を60で割って29が余る年となります。
実際の己丑の年は下記のようになっています。
西暦1000年未満 | 29年・89年・149年・209年 269年・329年・389年・449年 509年・569年・629年・689年 749年・809年・869年929年 989年 |
西暦1000年から1999年 | 1049年・1109年・1169年・1229年 1289年・1349年・1409年・1469年 1529年・1589年・1649年・1709年 1769年・1829年・1889年・1949年 |
西暦2000年以降 | 2009年・2069年・2129年・2189年 2249年・2309年・2369年・2429年 2489年・2549年・2609年・2669年 2729年・2789年・2849年・2909年 2969年 |
ただし1829年以前の記録(書物等)の場合、旧暦による己丑の年としている場合もあります。理由は日本が新暦になったのは1873年(明治6年)からだからです。
また旧暦記載・節月記載のカレンダーの場合、旧暦や節月での干支の年を記載している場合があります。
己丑の月
干支を月に割り振って管理していた暦もあり、己丑の月というものが存在します。
今でも旧暦について詳しく書いてあるカレンダーだと月干支としてその月の干支が記載されている場合もあります。
月干支は60ヶ月周期になるため、西暦の下一桁が0か5(十干が庚か乙)の年の12月が己丑の月となります。
つまりここ数年だと下記が己丑の月となります。
- 2020年12月
- 2025年12月
- 2030年12月
ただし干支月は、現在3種類あります。
- 新暦の月にそのまま割り振る干支月
- 旧暦の月に割り振る干支月
- 節月に割り振る干支月
今では、新暦の月にそのまま割り振ることが多いです。
己丑の日
現在のカレンダーでも干支を日に割り振って掲載しているものがあります。
干支の日の配置は単に60個ある干支をずっと配置しているだけです。どの日にどの干支を置くというものは決まっていません。
60通りの干支が1年間をめぐるので1年で6回(稀に7回)、己丑の日があります。
ここ数年の己丑の日は下記の通りです。
2023年の己丑の日
- 1月31日(火)
- 4月1日(土)
- 5月31日(水)
- 7月30日(日)
- 9月28日(木)
- 11月27日(月)
2024年の己丑の日
- 1月26日(金)
- 3月26日(火)
- 5月25日(土)
- 7月24日(水)
- 9月22日(日)
- 11月21日(木)
2025年の己丑の日
- 1月20日(月)
- 3月21日(金)
- 5月20日(火)
- 7月19日(土)
- 9月17日(水)
- 11月16日(日)
己丑の日ということで特に縁起が良いということはありません。
己丑の吉凶(運勢)や四柱推命・占星術・納音
己丑は干支によって1から60までの数の26番目を表すものですが、陰陽五行説と結びついて吉凶を判断することもあります。
陰陽五行思想での己丑・己丑の吉凶
陰陽五行思想では、十干の己は「陰の土」、十二支の丑は「陰の土」で、比和となっていることから「己丑」の吉凶は「吉」となっています。
吉日・選日・暦注下段としての己丑の日
選日である十方暮に当てはまります。
十方暮は万事うまく行かない凶日とされています。市販の暦では、労多くして功の少ない日などと記載されていることもあります。
日の干支が甲申(甲子から数えて21番目)から癸巳(同30番目)の間の10日間のことで、十干と十二支の五行が相剋しているものが8日も集中しているため、特別な期間と考えられるようになりました。
己丑は、十方暮の6日目となっています。
納音として己丑
選日である十方暮に当てはまります。
十方暮は万事うまく行かない凶日とされています。市販の暦では、労多くして功の少ない日などと記載されていることもあります。
日の干支が甲申(甲子から数えて21番目)から癸巳(同30番目)の間の10日間のことで、十干と十二支の五行が相剋しているものが8日も集中しているため、特別な期間と考えられるようになりました。
己丑は、十方暮の6日目となっています。
占星術・四柱推命における己丑
書籍や占いの流派によって、書いてあることは異なりますが、「のんびりと暮らす」ことが好きと書かれていることが多くなっています。
根気があり粘りがあり、独立心が強いと書いているところもありますが、のんびり暮らすことが好きなため、競争社会には向かないと書いてあるところもあり、書籍や流派で異なる占い結果・診断結果になっていることがあります。
以上、己丑についてでした。
干支
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
甲子 | 乙丑 | 丙寅 | 丁卯 | 戊辰 | 己巳 |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
庚午 | 辛未 | 壬申 | 癸酉 | 甲戌 | 乙亥 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
丙子 | 丁丑 | 戊寅 | 己卯 | 庚辰 | 辛巳 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 |
壬午 | 癸未 | 甲申 | 乙酉 | 丙戌 | 丁亥 |
25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
戊子 | 己丑 | 庚寅 | 辛卯 | 壬辰 | 癸巳 |
31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 |
甲午 | 乙未 | 丙申 | 丁酉 | 戊戌 | 己亥 |
37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 |
庚子 | 辛丑 | 壬寅 | 癸卯 | 甲辰 | 乙巳 |
43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 |
丙午 | 丁未 | 戊申 | 己酉 | 庚戌 | 辛亥 |
49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 |
壬子 | 癸丑 | 甲寅 | 乙卯 | 丙辰 | 丁巳 |
55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 |
戊午 | 己未 | 庚申 | 辛酉 | 壬戌 | 癸亥 |
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