日曜日は今でこそ、1週間のうちの休日として定着していますが、実際に七曜・九曜が入ってきた当時は日曜星と呼ばれ六曜同様、吉凶を占うものでした。
七曜・九曜における日曜・日曜星はどのような吉凶になっているか説明します。
なお七曜は中国起源、九曜はインド起源で共に占星術として考えられています。
日曜星の読み方と意味
- 読み方:にちようせい・にちようしょう
- 曜日:日曜日
- 天体:太陽
- 七曜における1番目
- 九曜における5番目
- 宝石(九曜):ルビー
- 性(九曜):男
- 方位(九曜):東
- 季節(九曜):夏
- 金属(九曜):金
- 九曜曼荼羅:千手観音
日曜星は太陽のことです。
世界的に見ても日曜は太陽を意味している国が多いのですが、フランス語圏・イタリア語圏・ギリシア語圏などでは、キリスト教の主日に由来しています。
英語圏・ドイツ語圏・オランダ語圏・中国語圏は、日本同様、太陽を意味したものとなっています。
今では多くの国が日曜日を休日としていますが、日曜日の語源は国や宗教で異なっています。
日曜星の吉凶
- 七曜:吉
- 九曜(インド):大吉
七曜星における日曜星
この日は万事よし。財宝に縁あり、商人は利徳倍増、不信心の輩は病あるか、食あたりあるか、妻子に水損あるか、口舌ごとあるか、食あたりなどあるべし。信心して良し、家造り普請など悪し。
増補暦略註には上記のように書かれています。
財宝に縁があるというのも今では面白い占い程度にしか思えませんが、江戸から明治であれば信じられていたのでしょう。
また不信心の輩と書かれている通り、神仏に対しては今よりも遥かに信仰深かったことがわかります。
口舌は、言い争い・口喧嘩と言う意味です。普請は土木・建築の工事のことです。
つまり今で言えば「金運や商売に吉、家造りは凶」というところでしょう。
九曜星における日曜星
此の星は大吉なり、財宝を得て何事も利あり、順風に帆を上げ舟の走るが如し、されどおごる心あれば凶
真言宗などでは上記のように説明されており大吉となっています。ただし奢る心であれば凶となるとしています。
九曜星の考え方では数え年で「あたり星」となる九曜星が変わってきます。
日曜星にあたる数え年は下記の通りです。
5歳・14歳・23歳・32歳・41歳・50歳・59歳・68歳・77歳・86歳・95歳
真言宗等では大凶となる九曜星の年の前年には厄除祈願を推奨している寺院がありますが、日曜星に当たっているのであれば厄除祈願は気にしなくても良いでしょう。
以上、日曜星についてでした。
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